この日、中列後方から広い視野と高い技術で攻守の中心となったのが森田だ。「自分は中学校の時からセットプレーのキッカーを任されていたので、キックには自信があります」との言葉通り、精度の高い球筋を蹴り分けていた。

 今年のチームについては「例年以上に足元のうまい選手が多く、ワイドに素早く展開して鋭い攻撃ができます。今回こそ西が丘でプレーしたい」と話す。

 普段は途中出場で試合の流れを変える役目の多い香川だが、この日は先発で起用され後半30分まで動き回った。「サイドで上下動を繰り返し、1対1で勝負するのが持ち味です。得点できたのはうれしいが、後半の途中から運動量が落ちてしまったのが反省点。次の決勝も出場するチャンスがあったら、チームの勝利に貢献したい」と表情を引き締めた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選