絶好の先制機を逃し続けていた吉田だが、33分の“4度目の正直”で決勝点となる先制ゴールをものにした。右後方からの斜めのパスを受けると上手にトラップして少し運び、ゴール左に勢いのある一撃を蹴り込んだのだ。

 5月の都U-18リーグ4部の試合から試合に絡み出し、今大会はこれが初先発だった。「FWですからシュートを何本か外していても、勝ちに結び付く1本を決めればいいという考えです」とストライカーらしい言葉を発し、「自分の持ち味はスピードと最後までファイトする姿勢」と自己PRする。

 昨年は1次予選2回戦で駿台学園に完敗したが、今年は2次予選に進出。吉田は「応援してくれる人のためにも勝って笑顔を見せたい。先輩の代で出させてもらっているので、自分のゴールでチームを勝たせたいですね」と1年生のエースFWは力強く抱負を口にした。

【次のページ】 ブロック決勝 都立東大和 vs 都立片倉(4)

▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選