佐賀東、プリンスリーグ関東に所属する鹿島に懸命に食らいつくも1-3で敗れる
鹿島アントラーズユース vs 佐賀東(写真=松尾祐希)
3月20日、福岡県のグローバルアリーナでサニックス杯ユースサッカー大会の3日目が開催され、2月の九州新人戦で準優勝を果たした佐賀東は今大会4連勝中の鹿島アントラーズと対戦。4-4-2でスタートした佐賀東は序盤から素早く寄せる鹿島の守りに苦戦し、思うようにボールを繋げない。10番を背負うMF吉田陣平(2年)もボールを収めるものの、周りのサポートを受けられずに孤立。すると、13分にFW垣田将吾(2年)にネットを揺らされ、早い段階でビハインドを背負ってしまう。
それでも佐賀東はプリンスリーグ関東に所属する鹿島に対し、懸命に食らいつく。時間の経過とともに相手の動きに慣れると、球際でも一歩も引かずに応戦。粘り強い守備から前にボールを運べるシーンが増えていく。すると、後半開始早々の44分にDF森田裕斗(2年)のゴールで試合を振り出しに戻す。
以降もMF淵上涼太(2年)の個人技や縦に速いカウンターに対し、懸命な守りを見せて相手に得点を与えない。しかし、63分だった。淵上に目の覚めるようなミドルシュートを叩き込まれ、ついに勝ち越しを許してしまう。以降も懸命に戦ったが、70分にも武沢健伸(1年)に勝負を決定付ける3点目を奪われた。
試合はこのままタイムアップ。佐賀東は1-3で敗れ、5位で予選リーグを終えた。
鹿島アントラーズユース vs 佐賀東(写真=松尾祐希)
悔しい敗戦だったが、蒲原晶昭監督は選手たちの成長に頬を緩ませた。
「収穫しかない。成長しているのは初日に高校年代トップレベルの選手たちと対戦し、寄せが甘くて大量失点を喫した。そこを反省した上で2日目は山梨学院戦でCKからの1失点だけに抑え、同日午後の矢板中央戦もロングスローからの1失点だけに抑えられた。攻撃に関して、今年のチームは得点が奪える。矢板中央戦だけは無得点だったけど、他の試合では取れている。守備が安定すれば、もう少し計算できるようになるはず」
今大会中に出た課題を少しずつ修正し、チーム力を高めている佐賀東。最終日となる21日は9位決定戦で東海大福岡と対戦する。Jユース勢や強豪校との対戦で培った守備の強度をどこまで発揮できるか。新シーズンに良い形で入るためにも、今大会のラストゲームは結果と内容にこだわって勝利を目指す。
(文・写真=松尾祐希 )
▽サニックス杯ユースサッカー大会2021
サニックス杯ユースサッカー大会2021