帝京 vs 日大豊山(写真=矢島公彦)

 両チームとも前半の序盤は、カウンターからチャンスになりかけた場面が何度かあったが、互いに厳しい守備で応戦しシュートを打たせなかった。

 4-2-3-1の帝京は主将のボランチ砂押大翔(3年)がパスとドリブルで工夫のある攻撃の起点となり、1トップの宮本周征(2年)やトップ下の土屋裕豊(3年)がゴールに迫った。しかし決定的なシュートは1本も打てず、同点弾を奪うまでの絶好機は、40分に逆襲から土屋が右を突破し、手薄な相手ゴール前に上げたクロスだけだった。

 同じく4-2-3-1の日大豊山も攻めあぐねた。タイトで忠実な守りから速攻を仕掛け、右の作道海斗、左の高岡佑吏(ともに3年)の2列目が縦に速い展開の担い手となった。14分、逆襲から作道が1トップの大山泰生(3年)に絶好のスルーパスを放ったが、2人のマーカーに挟まれてあと少しのところでシュートを打てなかった。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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