開成の池谷監督(写真=多田哲平)

 勉強とサッカーの両立をテーマにしたインタビュー特集「文蹴両道」がスタート。

 記念すべき第1弾で訪ねたのは、全国ナンバーワンの進学校、開成だ。東大合格者数は1982年から41年連続全国1位という輝かしい進学実績を誇る、中高一貫の超名門。そのサッカー部は、いかにして勉学と部活動を両立しているのか。

 秘密を探るべく、顧問を務める池谷勝之監督に話を訊いた。全4回に分けたインタビューの第3回では、妥協しない生徒の特長について持論を語る。

 #1 / #2 / #3 / #4

――勉強、部活、学校行事と生徒は忙しい日々を過ごしています。彼らの取り組み方は先生の目にどう映っていますか?

 部活は義務ではなくやりたくてやっているわけだから、好きなりに突き詰めていますよね。サッカーは遊びじゃなくて勝負の世界でもありますしね。必死に向き合っていると思いますよ。一方で勉強に関しても、よくやっています。彼らは謙虚なので「もっと上手く時間を使えるはず」「まだまだ足りない」と言いますけどね。

【次のページ】 【文蹴両道】開成 池谷勝之監督 #3「歴代の優秀な子たちに共通しているのは…」(2)