開成の池谷監督(写真=多田哲平)
勉強とサッカーの両立をテーマにしたインタビュー特集「文蹴両道」がスタート。
記念すべき第1弾で訪ねたのは、全国ナンバーワンの進学校、開成だ。東大合格者数は1982年から41年連続全国1位という輝かしい進学実績を誇る、中高一貫の超名門。そのサッカー部は、いかにして勉学と部活動を両立しているのか。
秘密を探るべく、顧問を務める池谷勝之監督に話を訊いた。全4回に分けたインタビューの最終回で語られたのは、開成サッカー部が目指す壮大な目標だ。
――サッカー部の進学実績は校内ではどうですか?
良いほうですよ。毎年多くの生徒を抱えていますけど、半分くらいは東大に行くし、最近の傾向として医学部進学が多くなっています。多くの生徒が東大を希望しますが、最近は海外進学をする生徒も多くなっています。
――これまでで印象的だった生徒は?
東大に入って今はアメリカで教授をやっている子もいるし、サッカーで言えば、中学時代にFC東京のユースに目をつけられていた子もいた。大宮アルディージャからうちに入学してきた子もいましたね。中学では東京選抜の子もいて、私も一緒にスペインに行ったりしました。あとは東大に行った子でプロを狙える逸材もいました。その子は結局プロにはならずに別に道に進みましたが、勉強もサッカーもできてしまう突き抜けた存在でしたね。