さらに43分、DF22江原叡志の右サイドからのクロスを収めたFW20岡崎が右足で決め、3点目を挙げた。

 後半、まずは1点と前に出るFC東京U-18を見透かすようにボールを奪い取り、次々とカウンターを発動。

 78分には、この試合、3度目のPKの判定。試合を決定づける4点目と思いきやMF10大関友翔がまさかの枠外。これで息を吹き返したFC東京U-18が猛攻を仕掛けるも及ばなかった。

 メモを取るのが難しいほどの手数の多さと展開の早さや連動性、推進力で川崎フロンターレU-18が90分通して、躍動した。

 強さの要因はなにか。

 どうしても攻撃力ばかりに目がいってしまうが、そればかりではない。10試合消化時点でリーグ最少失点「7」を誇る守備。言うなれば攻撃的守備にある。

 「ボールを持つのが川崎のサッカーという印象がある。選手のなかには若干、勘違いしているが、もっとトップチームの試合を見ようと。チャンスはいつ作られているのか? 選手が認識するなか、守備も川崎だよねというところを練習から意識して取り組んでくれている」と長橋康弘監督(川崎フロンターレU-18)。

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