互いに譲らない接戦となった(写真=矢島公彦)

 守備ではMF10山田蒼(3年)ら中盤が素早い囲い込みで神村学園の攻撃を凌いでいた。しかし38分に追いつかれる。MF14大迫塁(3年)に縦パスを許すと、FW13福田師王(3年)、MF23金城蓮央(1年)とつながれ、その金城のシュートのこぼれ球を福田に押し込まれた。

 その後は神村学園にペースを握られる。42分には途中出場のFW10名和田我空(1年)にバー直撃のシュートを受け、後半に入ると、52分に大迫からパスをゴール前で受けた福田に胸トラップからゴールに迫られた。

 この多彩な攻撃を岡山学芸館はキャプテンのDF4井上斗嵩(3年)とDF3福井槙(3年)のCBコンビを中心に凌いでいたが、59分にFKを大迫に決められて、ついに逆転を許してしまう。

 しかし、岡山学芸館のタフネスぶりが発揮されたのは、ここからだった。

 逆転されてから3分後の62分、相手の一瞬の隙を突いて左サイドを突破すると、山田からのパスを受けたFW9今井拓人(3年)が決める。これで同点とした。

 69分には、大迫が入れた右CKから中江に打点の高いヘディングを叩き込まれて再びビハインドを負うも、その4分後には、左サイドを抜け出した今井からのパスを受けた岡本の鮮やかなミドル弾で、またも試合を振り出しに戻してみせた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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