九州国際大付は一貫した戦いぶりで再三関東一ゴールを脅かした(写真=多田哲平)

 一方で、こうしたシンプルな戦いに苦しんだのが関東一だった。

 度々のロングスローやCKを身体を張ってはね返していたものの、次第にフラストレーションを見せ始める。焦りの影響か、ビッグチャンスをなかなか作れないままだった。

 後半途中にリズムを掴み、50分にMF19松野竜成(2年)のクロスから本間のヘディングにつなげた、ようやくの決定機もゴールには至らなかった。

 関東一の小野貴裕監督は以下のように振り返る。

 「重馬場なグラウンドだったので、まずは跳ねるとか走るとかの運動能力の差が少し出ていたような気がします。ひと言で言えば『タフさ』が向こうのほうがありました。お互いに良い時間帯は当然ありましたが、単純に相手がタフで、後ろが非常に整備されていたし、個人が活きやすい戦い方をしていた。後ろがちゃんとはね返して、前は勢いをもって推進力がある子がいる。

 うちはそれをはぐらかしてやりづらさを与えられればなというところだった。やりづらさは後半の給水らへんはあったかもしれないですけど、さらに有り余るだけのアイデアだとか、プラスアルファのところが足りなかったように思います」

 そんな九州国際大付のタフネスぶりが結果となって表れたのが終盤。それは、またもロングスローによってもたらされた。

 68分、MF13濱中翔太(2年)ロングスローの流れから、最後は途中出場のFW9山本悠太(3年)が押し込み、待望の先制ゴールを挙げる。焦れずに粘り強く、シンプルな戦いを一貫して手にした得点だった。

 そして、試合は1-0で終了。見事に初戦を突破した九州国際大付は2回戦で湘南工大附(神奈川)と相まみえることになった。

(文・写真=多田哲平)

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