生駒も初出場の全国の舞台で堂々と戦った(写真=多田哲平)
そして後半に入ると、小田に代えてFW18平叶大(2年)を投入し、攻撃のリズムを変えていく。すると開始早々の36分、長が強烈なミドルシュートを突き刺して加点。
さらに50分に、今度はMF7土谷飛雅(2年)が放ったCKから津久井がヘディングで3点目を奪い、勝利をグッと引き寄せた。
57分には荒井に代えてMF14佐々木小太朗(3年)、篠田に代えてMF19大谷湊斗(1年)を投入。60分過ぎには上原と武村をそれぞれDF田中瞭生(2年)とDF三浦悠代(1年)にチェンジ。サイドの組み合わせを変えながら強度を維持し続けた。
前後半を通じたシュート数は、生駒の2本に対して15本と圧倒。貫録の勝利と言える。
藤島崇之監督は、初戦突破を「難しいゲームで上手くいかないこともあるなかで、しっかりと勝ち切れたということはプラス。明日、星稜(石川)さんとの試合になりますけど、そこに向けてもう1回修正すべきところは確認してできるので、そこは良かったかなと思います」と振り返った。翌25日、2回戦に臨む。
もっとも生駒も初めての全国の舞台で堂々と戦った。昌平の藤島監督が「生駒はしっかりとビルドアップができていた。我々もしっかり奪い切るようにプランニングしていましたけど、そこがなかなかうまくいかなかったのは、相手の上手さがあったから」と、その健闘を称えたように、昌平のリズムを握らせ続けず、ボールを奪えば丁寧につなぎながらゴールを目指した。
GK1谷悠真(3年)は反応の速さを見せ、MF9佐藤航(3年)は運動量豊富に攻守にわたって働いた。全国で得たものは大きい。なにより「楽しかったです」という佐藤のひと言が充実の70分間であったことを物語る。古田監督は「初出場でも選手は落ち着いてできたと思います。失点はしてしまいましたけど、一つひとつの差を感じてもらえたはず。今後につなげていきたい」と先を見据えた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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