聖和学園 vs 札幌光星(写真=森田将義)

 前半を0-1で終えた聖和学園だが、チームに焦りの色は見えない。「先制されましたが、前後半あるので慌てずに行ければと思っていました。前半はゴールに向かうプレーが少なかったので、後半に入ってからはゴールに入って行くドリブルや縦パスのコンビネーションを意識させました」と加見浩司監督は振り返る。選手たちも同点からのPK勝ちをおさめた立正大淞南戦同様、後半の巻き返しには自信を持っていた。その理由について、5番DF小野喬はこう話す。「前半は足元ばかりになった結果、攻撃が止まってしまい、ゴールの手前で引っ掛かっていたのですが、それが効いて後半は自分たちの時間になるなと思っていた」。

 実際、5番MF土井駿輔が「後半は聖和さんのドリブルやパスワークに翻弄されて、体力が削られてしまった。聖和さんのドリブルが切り込んでくるようになって、ただ待っているだけでは止められない状況になってしまった」と悔しさを滲ませたように、後半に入ってからは聖和学園が躍動する場面が増えた。後半から入った8番MF神田翔和のプレーも効果的で札幌光星のゴールに迫る場面が増えていく。

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