定規を使って細部にまでこだわる(写真=多田哲平)
――部活で疲れている時の工夫は?
顔を洗ったり、目薬を差したりして、気合で乗り切っていますね(笑)。次の日に課題を持ち越すと、翌日の勉強が滞ってしまうので。終わるまで寝れないと思って。効率が悪い日だと日付をまたぐこともあったりしますけど、今は頑張ってやらないといけない時期なので。
――得意科目は?
生物とか化学が好きですね。
――生物や化学はどう勉強をしていますか?
中学受験をしていた時から、数学はあまり好きではなくて、暗記ものの理科と社会の資料を読むのが好きだったんです。なかでも生物系はよく読んでいました。
今は自分の周りにも生物が得意な子や詳しい子がいるので、分からないところがあれば、そういう友だちに『ここ、なんで』と聞いていますね。そこで『へえ、面白いな』と思って解決しています。
――授業中はどんなことに気を付けていますか?
今の授業は、事前に質問を先生に提出して、そこを解説してもらう形なんです。なので気を付けているというよりは、先生の解説を聞き漏らさないようにはしています。先生の解説でも分からないところは、さっき言ったように、友だちに聞いています。好きだから聞いている部分はあるんじゃないかなと。
――ノートを取るうえで気にかけていることは?
僕は少しでもズレているのが嫌で、綺麗に作りたいタイプなんですよ。2行だけ次のページにいくとかは、本当に嫌いなんですよね(笑)。わざわざ定規で線を引くのは面倒だし、無駄なことをしている自覚はあるんですけど、綺麗に書けないと納得がいかない。そのほうが多少時間はかかるけど、そのほうがあとあと修正をしなくていいし、きっちり書くようにしています。
――そうした勉強への取り組みがサッカーに活きていますか?
どうでしょう。文章を読んだり、人の説明を聞いたりするのは嫌いじゃないので、サッカーのプロの試合の解説動画とか、書店で売っている戦術本とかは読んでいて苦ではないし、面白いなと感じますね。勉強は関係ないかもしれないけど、本を読む習慣が活きているのかなと思いますね。
#2に続く
(文・写真=多田哲平)