東北学院イレブン(写真=小林健志)

――ちょっとしたすき間時間でも勉強しようという雰囲気が特に何も声かけしなくてもあるということですね。

 そうですね。こちらから何も言わなくてもそういう雰囲気ができあがっています。

――中高一貫校なので、中学から上がってくる生徒は勉強する習慣が身についていて、その雰囲気が高校から入ってくる生徒にも伝わるのでしょうか?

やっぱり高校生になると「自分はここの大学に行きたい、ここを狙いたい」という希望が出てきて、そのために何点取りたいという意識が高まっているのは見えますので、バスの中で参考書や問題集を開くのはその表れだと見ています。

――昨年は初めて1年間プリンスリーグ東北に参入し(今年は宮城県リーグ1部)、東北6県へのバス移動が多くなったかと思います。その中でも文武両道をやり続けようという雰囲気が見えたのですね。

 Aチームに入っている数多くの生徒が指定校型の推薦制度を利用して進学を決めましたわけなのですが、成績から見ても文武両道を果たしていて、成績上位者にサッカー部が結構上がっていて、Aチームの生徒が結構いたものですから、そういう面ではプリンスリーグ東北に上がったからといって成績が下がるということは特段感じられませんでした。今年の3年生の進路先としては東京理科大、明治大、立教大、中央大、関西学院大、同志社大、明治学院大、芝浦工大、工学院大などですね。

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