綺麗好きだという大島。物理のノートは丁寧なイラストを描いて分かりやすくまとめている(写真=多田哲平)
――理科の実験も楽しいですか?
楽しいし、好きです。小学校までは、何秒でボールが落ちてくるかみたいな物理より、パッと色が変わるような化学が楽しいなと思っていましたけど、最近は、学問の考え方で言ったら、化学よりも物理のほうが好きになってきました。
――数字を使って解くのが好きなんですね。
そうですね。考えて解けた時に嬉しさを感じますね。
――考えること自体が好きなんでしょうか。
それはあります。勉強でもサッカーでも色々と思考を巡らせるタイプです。小学校の時はコーチでもある父によく「先のことを考えろ」と言われていました。その教育のおかげか、ただ覚えて詰め込むよりも、最小限のポイントを押さえて、あとは自分なりに想像を膨らませるようになったし、それが実現した時にはすごくワクワクするようになりました。サッカーなら相手の裏をどうやって取ろうかと考えて、それが上手くいったらすごく気持ちが良いんですよね。
――では、この流れで部活の話を訊かせてください。新年度のチームが立ち上がった今、どんな意識で取り組んでいますか。
やっぱり部活でも残された時間は多くないなと感じますよね。今年の10月に選手権予選で負けて、あと1年あるなと思っていたら、もう2か月が過ぎてしまった。12分の2が終わったと考えたら本当に時間は待ってくれないなと。チームの成長のために、もっと自分が引っ張っていかないといけないなと感じています。今の代では僕だけが高校1年の時からスタメンで試合に出させてもらっていて、選手権予選も2度経験している。だから、もっとこのチームの力にならないといけないし、もっといろんなものを落とし込まないといけないなと。