県立浦和 本田哲也監督(写真=河野正)

――なるほど、いかにも浦高生らしですね。選手からのアプローチは盛んですか?

 やはり自分で考えられる選手は1、2年生ともいますね。私が試合中に指示したことに対し、「自分はこう考えた末にこうしたプレーをしたのですが、先生の指示をどう解釈したらいいのですか?」といった感じです。私からは「君の考えはよく分かるけど、チームとしてこう戦いたいからああいう指示を出したんだ」と回答します。でも、こうした会話ができることって本当に楽しいですね。疑問点を追求してくる選手というのは信頼できます。言われた内容をさらに理解したいという思い、探求心があればこそですから。

――サッカー部のほとんどの選手は、練習が終わると教室に戻って2時間以上勉強するのですね。先生の勧めですか?

 いやいや、みんな自主的にです。意識の高い生徒が多いので部活動から勉強という流れが生活リズムになっているのでしょうね。私の高校時代では考えられません。せいぜいテスト1週間前、できる友達に黒板を使って教えてもらったくらいです。あとサッカー部の監督が数学の先生だったので、数学だけは必死にやりました(笑)

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