―――川和高校は文武両道のイメージが強いですね。
川和高校の校庭は県内でも広く、サッカー部は白土(しろつち)の部分。その外側を陸上部。黒土(くろつち)の部分を野球部がそれぞれ使って練習しています。
ラグビー、野球、陸上、サッカーとそれぞれの先生たちで「グラウンド部活で頑張っていこう」「学校を盛り上げていこう」と話しています。
校庭が広い分、休日は午前と午後でどちらかの部が使えますし、練習試合をしたいとなれば、陸上部、野球部、ラグビー部の先生に伝えて、使わせていただけます。なので、グラウンドに関するストレスはほかの公立高校に比べて感じません。サッカー部が遠征などで外に出るときはほかの部活が使ってもらっています。
―――練習時間はどのくらいですか?
1時間半と決めています。高校のとき、ずっと長い時間練習だった経験があったので、(練習時間が長いことは)まったく意味がないなと感じていました。また生徒たちは賢いので短い時間で濃密にしたほうが頭をフル回転してできるのと、サッカーに対して、「もっとやりたい」と飢えさせたい、狙いがあります。
わたしは3年間、大船高校でコーチを務めましたが、当時は指導者として経験が浅かったので、3、4時間練習をさせていました。しかし選手を疲弊させてしまいました。
1時間半にしたいま、選手たちは自主練習をしています。自然と朝7時半から8時半までの1時間の朝練、昼休みの30分間で行う昼練をしています。
あと雨の日は風邪をひきやすくなりますし、選手にストレスがかかって、嫌々、トレーニングをしてもしょうがないので、雨の日にはグラウンドではやらず、室内で筋トレや階段トレーニングだけにします。週1回、来ていただくトレーナーさんに雨の日メニューを考えてもらうこともあります。