―――たとえば強豪校ですと、選手たちにはJリーグや大学あるいは海外という選択肢もあります。そのなか県内有数の進学校である川和高校の生徒がサッカーをするモチベーションはどのあたりにありますか。
大学に入ってサッカーを続ける生徒はあまりいません。なので、高校のこの3年間がモチベーションです。すべてをかけて。将来を見据えてモチベーションを上げるのか、それとも僕たちには今しかないという考え方か、どちらとも正解だと思います。
―――選手集めではどうでしょうか。聞けば、中学でオール5の生徒でもなかなか入れないそうですが、選手集めが大変ですよね。
8月に来春、入学する中学3年生にむけ部活動体験を開きました。昨年は10人ちょっとでしたが、今年は戦績が良いためか、50人近く来てくれました。ただこちらは「勉強頑張ってね」としか言えません。近隣ですと大和高校さんも進学校でサッカーが強い高校。いい指導者の方もいます。うちか、大和高校さんで迷う生徒が多いですね。
―――なかには、川和高校に来て、サッカーを始めた生徒さんがいるのでは?
1、2年でそれぞれ1人ずついます。とても頑張っています。練習試合で出場した時、スローインがうまくできなくて悔しがっていました。もともとバスケットをやっていたのかフォームがバスケットのシュートなんですね。また選手たちの良いところですが未経験の選手がいても揶揄したり、からかったりはないですね。仲間は仲間であると。ここは良いところです。