――昨年4月、学校の敷地内に立派な人工芝グラウンドが完成しましたが、どんな変化がありましたか?

 まず興味を示してくれる中学生が多くなったことです。現2年生は19人と少ないのですが、1年生は51人います。彼らが中学3年の6月に人工芝ピッチの完成が決まったのが大きかった。新年度も入部予定者は50人以上です。インターハイ出場によって好選手が入りましたが、その後は複数の高校で人工芝化が進み、中学生がそちらを選ぶようになってから部員は徐々に減少しました。

 部には分析、地域貢献、広報の3班があります。人工芝になったことで昨年、地域貢献班が少年サッカースクールを開催しました。子どもも人工芝でやりたいし、年齢の近い高校生に教えてもらうのは楽しいものですから。部員にとっても指導することは勉強になり、練習の手順も彼らが考えるので自分たちの成長にもつながります。地域の人々に慕われるのはとても大切なことです。

――部活動の代表的な1週間のタイムスケジュールはどんな流れでしょうか?

 うちはA、B、Cの3チームに分かれて活動しています。同じ日に休養日を設けると人工芝を使わない日が出てくるのでオフは月、火、水に分けてピッチの稼働率を上げる工夫をしています。例えばAチームの試合が日曜日なら翌日をリカバリーに当て、火曜がオフです。水、木の前半は次の試合に向けて強度を上げた練習をし、うちの強みのひとつがセットプレーなので木曜と金曜で守りと攻め、土曜に両方を確認して次戦に臨みます。セットプレーの練習は細かく、しつこくやっています。