
西武文理・山口豊監督
この先対戦するチームの試合をビデオ撮影し、対策を練るための資料として指導陣と共有しています。動画生成AIツールを使っているので効率的に画像を作成できます。新チームからGPSデバイスを活用したことで、選手の走行距離やスプリント回数、最高速度などがリアルタイムに把握できるようになりました。「あの選手は強度の高い走りをしたので心拍数が上がったな」なんて数値が瞬時に分かるので、試合の時はベンチ前に設置して随時眺めているんです。「かなりの走行距離になったからそろそろエネルギーが切れる」と交代時の判断材料にしています。
今の生徒は映像や数値にすごく敏感です。以前は試合のビデオを見ながら大事なシーンになると止めて「これこれ、こうだよね」なんて検証しては「君は全然走っていない」と指摘したものですが、それでは説得力がなかった。でも最新機器での数値を提示され「何キロしか走っていない」とか「これしかスプリント回数ないよ」と言われたら選手はうなずくしかありません。高校サッカーも科学的になってきました。