(写真提供=法政大学)

ーー新型コロナ感染拡大の影響で通常とは異なるシーズンだったと思いますが昨シーズンを振り返っていただけますでしょうか? 

 コロナ禍という状況の中、学生たちもそうですし、我々スタッフも色々な意味で非常に難しいシーズンでしたね。10月下旬には部員の半数近くが新型コロナウイルスに感染したことが明らかになりまして、部の活動も停止になり、合宿所に住む部員やスタッフは外出禁止になりましたし、自宅待機になった学生もいたりして、本当に我慢が強いられたシーズンではありました。それでもその活動停止になった後、短い準備期間と、出場するには負けが許されない厳しい状況下において、全国大会(#atarimaeniCUP)の出場権も選手たちが頑張って獲得した点は本当に凄かったと思いますし、活動復帰後のリーグ戦も大晦日まで戦ったんですけど、12月だけで9試合消化して1敗しかしなかった(6勝2分け1敗)というのも本当に頑張ってくれたと思います。その後の#atarimaeniCUPも、決勝で敗れてしまい結果には結びつかなかったですけれども、内容的には素晴らしいサッカーを展開できて、法政のサッカーをしっかりと示すことが出来たので、選手たちは困難な状況を経験したことで、逆にそれをプラスに変え、ひと回りもふた回りも成長することができたと思いますね。いい自信にもなったと思います。

ーーリーグ戦、カップ戦を含めて、今シーズンでターニングポイントとなった試合などはありますでしょうか?

 活動停止明けのリーグ戦の中央大学戦でしょうか。開始早々に失点して前半を0-2で折り返したんですけど、ピッチから戻って来る時の選手たちの表情からは「厳しいな」という思いが感じられました。その試合の時点では、ウチは10位で、その試合に負けていたらチーム自体の調子もズルズルと落ちてしまって2部降格も考えられるという可能性があった中で、ハーフタイムでは「コロナで活動停止になり練習もできず、外出も許されない本当に苦しくて厳しい状況を乗り越えられたんだから、2点差なんて絶対に逆転できる。これからどんなプレーを見せられるか、どんな振る舞いができるのかが大事だぞ。試合ができるという状況に感謝をしよう」というような話をしたんです。すると選手たちは後半に素晴らしいプレーを見せてくれて4点取って、見事に4-3で逆転勝ちしてくれました。この試合はまさにターニングポイントとなった試合だったという気がします。この試合に勝てたことで、その後のリーグ戦の好調にも繫がりましたし、#atarimaeniCUPの決勝進出にも繫がって行ったのかなと思います。

 次回は「チームに求める選手像」についての話などを紹介する。

(取材=高校サッカードットコム編集部)