(写真提供=拓殖大学サッカー部)

 1930年に創部された伝統ある拓殖大学麗澤会体育局サッカー部。「拓殖大学でサッカーがしたい」という熱いハートを持った選手で構成されるチームは200名近い部員数を誇る大所帯。そんな集団をまとめる玉井朗監督に、チームや選手についての話をうかがった。

ーーリーグ戦、カップ戦を含めて、今シーズンでターニングポイントとなった試合などはありますでしょうか?

 リーグ戦初戦の神奈川大学戦に大勝(9-1)したことと、その次の東京国際大学戦に勝てて連勝できたことは大きかったかもしれません。それと第9節の関東学院大学戦に4-1で勝てた試合も大きかった気がしますね。

 神奈川大学戦ではやってきた事が間違いではなかったということが再確認できましたし、東京国際大学さんは2018年度に1部リーグで戦っていたチームでしたので、そのチームに勝つ事ができて自信にもつながったと思います。関東学院大学戦は結果的には4-1ですけど、内容的にはこんな一方的なものではなく、「一歩間違っていたら負けていたかも知れない」というようなゲームで。関東学院大学さんには村上選手というリーグの得点王を取った選手がいて。「彼はちょっと止められないな」というくらい素晴らしい選手なんですけれど、そういったレベルの高い選手を多く擁するチームに、終わってみたら4-1で勝っていたというのも、「これは風が吹いているのかも」というのを感じましたね。昨シーズンの戦いでひとつ言えることは「勝たなければいけない試合」をとりこぼすことが少なかったということですね。

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