(写真提供=法政大学)
1922年の創部以来、数々の大会で輝かしい成績をおさめてきた名門・法政大学サッカー部。そんなサッカー部は、“少数精鋭”という伝統のもと、少ない部員数ながらも選手を鍛え上げ、数多くの選手をプロに輩出している。インタビュー三回目となる今回は、ポイントとなる練習方法や、印象に残っている選手について、長山一也監督に話をうかがった。
ーー部において重点を置いている練習などを教えていただけますでしょうか?
まずは技術的なところで、パスの練習やコントロールの練習、ドリブルの練習など基礎技術向上のための練習、さらに相手を見て判断力を向上させる練習、そして最後まで戦い抜く持久力を向上させるためのしっかりとしたフィジカル 強化ですね。この3つに関しては重点を置いています。
ーー監督自身、また選手たちはコロナという困難を経験して変わったことはありますか?
まずは日常的にサッカーをできることが「当たり前ではないんだ」と知ることができたことが大きく変わった点かなと思います。今までに経験したことの無い困難な状況を乗り越えたことで、選手たちは「苦しい状況の中でも、自分のやるべきことをやる」という信念というか強い思いを持つことできたのかなと思います。
私自身が単身赴任で、医療従事者の妻と子供にはほぼ会えないという状況の中、今までと生活様式もガラリと変わって色々と大変なことも多かったんですけど、そういったことを経験することができたことを「勉強できた」とプラスに捉えることができたのかなと思っています。サッカーができない期間があったんですけど、その時間を有効に活用して色々なことを学ぶことができました。その経験が、シーズンの終盤ですけどサッカーにも結びついて良い結果に繫がったのではないかなと思っています。