大阪産業大学 安里晃一監督
【第1回】関西学生リーグ2部で優勝を果たし、今期は1部に復帰を果たす大阪産業大。その大阪産業大OBでもあり、コーチとして戻ってきて、現在は監督を務める安里晃一監督。その安里監督に指導者になったきっかけや大学サッカーなどについてのお話を伺った。
ーーまずは現役時代からの経歴を簡単に教えて頂けますか?
ヴィッセル神戸U-18、大阪産業大に入って、JFLのMIOびわこ滋賀でプレーを2年やって、大阪産業大に来て12年目になります。大阪産業大ではコーチからヘッドコーチ、監督になって4年目になります。
ーー指導者を目指したきっかけはありましたか?
僕自身、指導者になりたいというのは特になくて、自分がJFLで2年目の時に結婚をきっかけに大阪に帰る事になって。大学が地元という事もあって、僕がMIOを辞めるタイミングで連絡があって、京産大との試合を観に行ったんです。その試合が1部残留を決めた最終戦だったんですが、その時に「これだけスタンドの子達が元気だったら力になれることがあるんじゃないか」と思って。実際大学サッカーも力のある選手だけが重宝されるのではなくて、真面目にやっている選手もいるし、能力があるのにそれを生かし切れていない埋もれている選手もいるし、自分はOBですし、そういう選手に対して情熱をかけてコミュニケーションをとって上を更に目指してもらいたいという気持ちになりました。
ーー現役の時は指導者になるとは全く考えていなかったんですか?
そうですね、現役の時は全然なくて、自分がサッカーをやっている以上はサッカーを楽しくやりたいし、勝ち負けのスポーツなので勝ちたいし。自分が大阪産業大でプレーしている時は4年間2部だったんです。自分の代の時になんとか1部に上げることが出来たんですが、その結果得点王をとったり、デンソーカップに出させてもらったり、いろんな経験が出来たので"大学サッカーは良いな"と思っていました。その中でも指導者という選択肢は持っていなかったんですが、JFLはサッカーだけでご飯が食べれないので、仕事をやって行く中で、サッカーをやれるありがたさだったり、当たり前じゃないって事が凄く大事だなと思うようになって、何か人の手助けが出来るような仕事が出来たらなと思っていたところで、指導者のお話を頂きました。