福富信也氏

1980年3月生まれ。
横浜F・マリノスコーチを経て、2011年に東京電機大学理工学部に教員として着任しサッカー部を監督として指導。
日本サッカー協会公認指導者S級ライセンスで講師を務め、近年では上田西高校の選手権ベスト4進出(2018)や、ヴィッセル神戸天皇杯優勝(2020)など、幅広い対象へのチームビルディング指導を行う福富信也氏にお話を伺った。
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ーー私が学生の時に、研修で妙高に行った時のこと、覚えていますか?

 15年くらい前の話だよね?俺が大学院の時だったかな。まだ、そういう活動も始めたばかりの時で。自分の活動をJFAが取り入れようという話になって、川渕さんや田嶋さんにもプレゼンしたな。
 すぐにでも取り入れようという流れになり、巡り巡ってあの1泊2日の合宿をやらせてもらった。

ーー今でも忘れません。方位磁針だけ渡されて、こっちの方向にゴールがあるから登って行けって言われて見たら、目の前は山…というか道もない藪でした(笑)。

 ストレートハイクね(笑)。

ーーはい。道中に晩御飯の食材が貰える札が散らばっているから取ってこい、みたいな指令が出されて。福富さんも居なくなっちゃって、皆でどうする?ってなりました(笑)。

 滅茶苦茶でしょ(笑)。 滅茶苦茶だけど、必死感が出て良いでしょ?これやらないと晩御飯も食べられないの?みたいな。

ーー3〜4時間掛けてゴールして、やっとのこと手に入れた2つの食材の内1つはローリエでしたからね、もう滅茶苦茶。ローリエ自体を知らなくて、香り高い葉っぱを2枚貰ってひっくり返りました(笑)。

 あー、未だにその話したりしてるよ。確か一番遠くのポイントに置いてある食材がローリエだったんだよね?一番遠くまで行って、絶対良い食材だろって雰囲気になって、ローリエ2枚(笑)。

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