ーー選手のスカウティングではどういった点を重要視しますか?
じつはウチはスカウティングはやっていないんです。偉そうな事を言うようで恐縮なんですけれども、ウチは「拓殖大学でサッカーがしたい」というハートを持って入部してくれた選手でチームを作ります。それと私が教員ですので、あまりスカウティングに時間を割くことができないんです。
部員は昨シーズンが150名近くで今年は200名くらいになるのかな。カテゴリー3段階の6チーム分けでやっているんですけれど、練習する時間や回数などは全員同じです。トップチームを特別に優遇することはほとんどありません。チームにいる選手の後輩が入ってきたり、兄弟が入ってくるということも多いですね。昨年入部した浅倉廉(静岡学園)もウチがスポーツ推薦で入れたのではなく、指定校推薦で「拓大でサッカーがしたい」ということで入部した選手です。
ーー練習や普段の生活など、選手たちはコロナ前とコロナ後で変わったことはありますか?
昨年は3月~5月が自粛期間ということで、チームでの練習ができない中、サッカーができることの素晴らしさが身にしみてわかったと思います。それとそういった状況の中で、リーグ戦開催のために尽力してくれた中野先生をはじめとした流通経済大学さんのおかげ、皆さんに感謝の気持ちを忘れてはいけないということは何度も話しましたね。サッカーができているのは、当たり前のことではなくて、ゲームに携わるいろいろな人たちの協力があってこそのことだというのを理解したと思いますね。月並みな言葉かもしれませんが、「周りの人たちに感謝」という気持ちを絶対に忘れてはいけないですし、忘れないと思いますね。
次回は玉井監督が指導者として重視していることや拓殖大学サッカー部のセールスポイントなどについての話を紹介する。
(取材=高校サッカードットコム編集部)