IPU・環太平洋大学サッカー部・桂秀樹監督(写真提供=IPU・環太平洋大学サッカー部)

――桂監督が指導者としてターニングポイントになったような、印象に残っているゲームはありますか?

 全国大会は毎回ターニングポイントになります。全国に出場すると学ぶことはたくさんあって、それを次の年に生かしています。最近で言いますと、一昨年、コロナ禍のなかでインカレの代替大会として開かれた#atarimaeni CUP。そこに出場できて、1回戦で早稲田大学さんと試合することになって、その時にベンチやリザーブメンバー、スタートで出る選手たちの雰囲気とか、そういったものを見させてもらった時に、このままではいけないなとか、学ばないといけないなとか、やっぱり学生主体でできるようにならないといけないなとか、そう考えたりするきっかけになりました。

 去年の総理大臣杯、インカレなんかでもやっぱり学ぶことはありましたし、とにかく全国大会に出るたびに色々と学ぶものはあります。あとはデンソーカップチャレンジサッカーが毎年開催されていますけれども、何年か前、三笘(薫)選手が4年生の時に、私が全日本の技術委員のほうで視察に行っていたんですけど、その時の全日本選抜チームと関東選抜Aチームの試合があって。この試合がすごく意地のぶつかり合いというか、全日本に選ばれなかった関東Aの選手たちの「この試合に絶対勝つぞ」という気持ち。全日本のほうは全日本に選ばれたプライド。それがぶつかり合って凄い試合でしたね。大学のトップレベルの試合というのはこういうものかと、すごく刺激になった試合でしたね。