IPU・環太平洋大学サッカー部(写真提供=IPU・環太平洋大学サッカー部)

――IPU・環太平洋大学のセールスポイント、特長はどこでしょうか?

 パッと思い浮かぶのは、コーチ陣の働きですね。260、270名いて9チームありますが、私の他に、ゴールキーパーコーチが1人いて、あとはコーチ2人だけなんです。その4人で全チームを見ていますが、僕なんかは基本トップチームに付きっ切りで、それ以外のチームは2人のコーチが見てくれている。本当に朝から晩まで休みなくずっと学生たちのために動いてくれている。そういうのはなかなか他の大学にはないんじゃないかなと思っています。

 学生のところで言うと、学校内外でのボランティア活動はよくしてくれていると思います。やっぱりマンパワーがあって機動性が良いので、人手が足りない時にパッと集まってパッと動いてくれる。大学の教職員の方々からも重宝されているところはありますね。

――サッカーが上手くなりたいと思っている中高生にアドバイスをお願いします

 楽しんでプレーすることですね。やっぱり自分で考えること、工夫すること。それに尽きるんじゃないかなと思います。論語に「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」という言葉がありますが、スポーツ以外の分野でもそうですけど、自主的、主体的の原動力は知的好奇心や探求心なので、楽しいという気持ちを大切にしながら向上心につなげられると自然と成長し続けるのではないか、そういうものが自分の内側から出てくるようになれば、上手くなっていくんじゃないかなと。そういうものがあるからこそ、思考力だったり、賢さにつながっていくんじゃないかなと思います。

 ただ、そうしろと言っても、なかなかできないですよね。だから、そういうのが持てるように指導者側が上手くアドバイスや助言をしないといけないと思います。勉強もそうですけど、知っていることやできることを教わるのはおもしろくないですよね。難しいことや知らないこととか、そういうものをこちら側が要求して、そういったところから好奇心とか向上心が出てきて、それらを楽しいと思えるようになってくると、自然といろんなことが良くなっていくんじゃないかなと思います。