東海学生サッカーリーグ1部・名古屋産業大戦のスタメン(写真提供=中部大学サッカー部)

ーー中部大学サッカー部のセールスポイントはどういったところでしょうか

 中部大学は7学部26学科(2022年4月現在)が1つのキャンパスにあります。サッカー部の選手も、どこかの学部が突出して多いとかいうことはなくて、工学部の選手がいて、経営情報学部の選手がいて、国際関係学部の選手もいて、生命健康科学部の選手もいて、という具合にさまざまな学部からの集合体なので、考え方も偏らないんです。そういう部分は中部大学の監督になってみて「おもしろいな」と感じた部分です。

 グラウンドに出て「今日はどんな授業だった」とか聞くと、例えば工学部で都市建設工学科の選手だと「川の防災についての授業でした」という選手もいれば、その隣は「会計についてやりました」とか。選手同士でも「そんなことやってるの?」といった会話もあるくらい。今は多様化の社会なので、卒業後も幅広く活躍できる大学だと思います。サッカー以外のこともしっかり学ぶ事ができるというのは、大学卒業後、社会に出ることを考えても大きい事だと思います。他の大学ではキャンパスが分かれていて移動に時間を割かれてしまうということもよく聞くんですけれども、ウチでは授業が終わったらすぐに集まることもできます。

 サッカーについてで言うとやはり技術に特化しています。「ボールを扱う技術で体を触られないようにしよう」とか、「じゃあ体を触られないようにするための技術ってなんだろう」とか、「そうするとフィジカルの考え方も変わってくるな」とか、そういった形でアプローチしているので、「自分を扱うのも技術」と言う考え方も含めての技術を身につける事ができると思います。

ーーサッカーが上手くなりたいと思っている中高生へのアドバイスをお願いします

 やらされるのではなく「やりたい」という気持ちを強く持って、やっぱりボールを触る事だと思います。

 それと、どうして自分がサッカーを始めたのかを考える。とにかく上手くなりたいという気持ちがあれば必ず上達します。今は上手く行かなかったとしてもやり続けることだと思います。