選手を指導する佐熊監督(写真提供=新潟医療福祉大学サッカー部)

ーー高校生と大学生の指導においての違いありますでしょうか?

 プロと高校生、大学生はまったく違うと思いますが、「高校生だからこれをやる」とか「大学生なのでこれをやる」など、高校生、大学生という枠組みでやるのではなく、選手のレベルに合った指導が非常に重要だと思いますね。高校生でも大学生より上手い選手はたくさんいますし、年齢でサッカーをしている訳ではありませんから。ただ共通して言えることは、各選手の個々の能力に応じた指導がしっかりできる事と、レベルが上がれば出来るだけ教える事は少なくしヒントを与え、解決する能力を養わせる事が大切だと考えます。そのさじ加減は、指導者ライセンスを持っていることより、ある程度の経験値と色々な場数を踏む事が必要だと思います。

ーー現在、チームの部員数やカテゴリーなどはどのような形になっているのでしょうか?

 部員数は徐々に増えてきていまして、現在は100名ほどですね。カテゴリーは3つに分かれています。トップは北信越大学リーグ1部所属、セカンドが北信越社会人リーグ1部所属、サードは去年立ち上げたばかりなのですが、新潟県リーグに所属しています。現在はこの構成で、目的としては選手全員が適切な試合に絡むように、ということを考えてやっています。また各カテゴリーに指導経験豊富な監督とコーチを配置する事で、学連(トップチーム)で活躍できる選手の育成を行うと共に各選手の伸び代を最大限に生かすトレーニングを実施しています。

 次回#3では新潟医療福祉大学の監督に就任した経緯や目指しているサッカーなどについて紹介する。