歓喜の創価イレブン(写真＝菊地亮)

　9月19日、第100回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選ブロック決勝が行われ、創価と都立石神井が対戦。集中した守りで序盤の先制点を守り抜いた創価が2次予選へと進んだ。

【フォトギャラリー】 創価 vs 都立石神井

　都立石神井は、GK1大西真龍（3年）、DF2水越大地（3年）、DF3関口文太（3年）、DF5藤野広睦（3年）、DF17野村勇翔（2年）、MF6今井レイ（3年）、MF7大竹七翔（3年）、MF8天野元太郎（3年）、MF14内藤侃太（3年）、FW11西本直生（3年）、FW19假谷勇翔（3年）が先発。対する創価は、GK1細谷勇太（3年）、DF3新妻正之（3年）、DF4川副康孝（3年）、DF5渡辺大翔（2年）、MF2小倉優輝（2年）、MF6林田勇誠（2年）、MF7山本広章（3年）、MF14木田侑吾（1年）、FW9桜井伸之（3年）、FW10鈴木雄大（3年）、FW11池戸大樹（3年）で臨んだ。

　試合は序盤から互いに慎重な立ち上がりを見せ、裏へと走りこむFWに対し最終ラインから長いボールを送りチャンスをうかがう。すると前半11分、先手を取ったのは創価。左サイドの崩しからPA内へ送られたボールをMF2小倉優輝が押し込み幸先良く先制する。

　同点に追いつきたい都立石神井は、ボールを保持しながら徐々に創価を押し込んでいく。ただ、ボールを左右に動かしながら付け入る隙を探すものの、創価もマークをスムーズにスライドさせながら対応。奪ったボールはすぐさま前線へ送り、都立石神井ゴールを脅かす。終始その構図は変わらず前半終了。創価の1点リードで折り返す。

創価 vs 都立石神井(写真＝菊地亮)

　早いタイミングで同点に追いつきたい都立石神井は、後半序盤からボールへのプレッシャーを強めるもなかなかいい位置でボールを奪うことができない。対する創価は後半8分、FW9桜井に変えFW17北村怜士（2年）を、後半17分にはFW11池戸に変えFW19笑喜将幸（2年）を投入し前線を活性化。相手にペースを握らせない。「過去の大会ではボールは支配するも決めきれず、逆にカウンターを受けて敗戦するなど勝負弱さが目についていただけに、そこは生徒たちへ練習を通し意識付けしてきた」と創価の金子翔一監督。

　その成果は時間を追うごとに発揮され、都立石神井にチャンスらしいチャンスを作らせない。とはいえ、「今後の課題」と言うように、時おり惜しいチャンスは迎えるものの決めきることができず試合は膠着状態に。結局、カウンターをチラつかせながら最後まで集中力を切らさず守り抜いた創価が1-0で勝利を収めた。

　都立石神井は、ボールポゼッションで優位に立ちながらもなかなか効果的な楔を前線に打つことができず悔しい敗戦となった。過去の汚名を返上するように勝負強さを発揮した創価だが、「2次予選以降は相手もより強力になってくるので、ラインブレイク後の攻撃の精度をもっと高めていきたい」と金子監督。この試合で出た反省を次の試合に活かすよう、選手たちにさらなる奮起を促していた。

(文・写真＝菊地亮)