べガルダ仙台ユース(写真=ベガルタ仙台ユース提供))
――昨年は高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグのプレーオフ決定戦(2回戦)でサガン鳥栖U-18に延長戦の末に敗れあと一歩のところで昇格を逃しました。昨年はどの様な一年でしたか?また、今年の目標も教えてください。
率直に言うと、あと一歩というか手中に収めていたものが滑り落ちた感覚で、なかなか切り替えることが出来ませんでした。前年も劇的な幕切れでPO1回戦で敗退し、2019シーズンは、「Revenge」を合言葉に一生懸命取り組み、選手たちは勿論ですが、いつも身近で支えてくれていた家族、コーチングスタッフ、そしてクラブのサポートの元、最高の準備をし、最高のパフォーマンスを発揮できた中での結果ですから、本当に悔しい思いでした。しかしながら、選手育成の観点で考えればU-18日本代表小畑裕馬が我々のアカデミーからGKとして初めてTOPに昇格出来たことは非常に嬉しいニュースでしたし、この悔しさをバネに個人個人がここから成長し、将来活躍する姿を考えればこれも後々良い経験だったと言えるのではないかと思っています。2020シーズンの目標は、引き続き、TOPチームへの昇格とプレミアリーグ昇格の2つの「昇格」が大きな目標となります。
――今年の選手やチームの特徴を教えて下さい。
チーム全体としては、選手同士仲が良く、非常にまとまりのある集団です。一方で、少し勝負ごとになると弱いメンタリティーがでてしまうことがあるので、その辺が改善してくれば素晴らしい成功を収めることは可能だと思っています。選手個人の特徴は、自分の強み・弱みがわかりやすい選手が多く、組み合わせ次第でお互いの良さを引き出すことが可能な選手が多い印象です。
――後編ではカンボジアU-14・15代表監督時代のこと、そして、活動自粛中(新型コロナウィルスの影響を受けて)のチームへの指導について伺う。
(取材=編集部 写真=ベガルタ仙台ユース提供)