選手とミーティングをする創成館・久留貴昭監督(写真提供=創成館サッカー部)

 県内では上位進出の常連校となっている長崎の強豪・創成館。チームを率いるのは、鹿児島実時代に選手として選手権準優勝を誇り、プロとしてV・ファーレン長崎でプレーした経歴を誇る久留貴昭監督だ。そんな久留監督に、創成館が目指しているサッカーなどについて話をうかがった。

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ーー創成館の指導者になられた当時はいろいろと大変だったそうですが、どういったところに苦労されたのでしょうか?

 まずは部員が少ないということでしたね。しかもほとんどが初心者だったので。まず“練習に来させる”ということが大変でした。

ーーちなみに現在の部員数やチーム構成などはどのような形なのでしょうか?

 部員数は3年生含め70名くらいです。カテゴリーはトップ、セカンド、サードという3つに分かれていて、その中でも1年生のみの挑男U-16やBlue Wave U-17リーグ~Boost~九州という2年生中心のリーグ戦もあります。挑男U-16やBoostの試合前には、1年生と2年生のチームを立てるという構成です。

ーー10数年前まで部員数も少なくほとんどが初心者という状況から部員数も増え、県の上位常連になっていった経緯を教えていただけますか?

 とりあえず1年目は「サッカーしていた人おいで~」といった感じで部員を集めて。といっても初心者ばかりだったんですけれども、次の年からはスカウティングをやり始めて、そこから徐々に集まってきたという感じです。特に大きかったのは就任4年目でインターハイ予選と選手権予選の決勝まで進出できたこと。ここから結構変わっていった気がします。

ーー就任4年目で決勝進出はすごいですね!ちなみに創成館が目指しているサッカーとはどういったところでしょうか?

 いちばんは1秒でも早くゴールを目指すというところです。ロングキックがあるならば、ロングで1発狙えと。それが難しいなら、状況に応じてボールを保持することを大事にしようと。状況に応じてどんなことにでも対応できるようにやっています。

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