数年前に女子校から共学となった目白研心中学校・高等学校。翌年に創部されたサッカー部を創部当時から率いている安井健吾監督へインタビューを敢行しました。現在の2年生で6代目とまだまだ「これから」が楽しみなチームをどんな風に率いているのでしょうか。ご自身の経緯やその指導方針など多岐にわたって語っていただきました。前編ではこれまでのチーム作りから現在のチームの指導について迫ります。

――まず、目白研心サッカー部に就任されてどのくらいですか?
 実は9年前まで女子校で、8年前に創部しまして。当時、創部するというので声をかけていただきました。就任前は大学を卒業した年に大学のサッカー部のコーチをして、同時にフォルツァっていう中学生チームも見させてもらっていました。次の年に千葉県に採用されて臨時的に千葉県の県立高校で顧問をしまして、次に早稲田実業で1年コーチをやって、今ここで。という感じです。

――女子校からだと最初大変ではありませんでしたか?
 最初は元卓球部とかの子もいまして。素人の選手も何人かいました。人数も11人しかいなかったですね。でも人数の少ないときから選手たちが本当に一生懸命よく頑張ってくれました。その頑張りをみた中学生が入学を希望してくれてだんだん人数が増えてきました。現在、部員は30名くらいですね。3年生がいたときは40名でした。

安井健吾監督(右)

――今までの勝ち上がりとしては?
 去年初めて選手権で都大会に出せてもらいました。3年生が引退して新チームとなって、新人戦は振るわなかったですが。

――今年のチームはどうですか?
 だいぶ「サッカー」をちゃんとできるような子が増えましたね。地域のクラブチームや都体連の先生方に少しずつ認識してもらって練習会などをきっかけに選手を徐々に送ってもらえるようになってきたので、そこが良かったのだと思っています。あと、去年の主力が多くのこっているので攻撃が良いと思います。そういう意味で今年は楽しみです。ただ、今の高校生は素直すぎるくらい素直な子が多いですね。スタンダードに判断がいい選手になってほしいと思いますね。

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