――昨年はインターハイは1次予選敗退も、選手権は都大会に出場しました。ボールを効果的に動かすサッカーが印象的でしたが、どの様なサッカーを選手たちに求めていますか?
日大鶴ヶ丘イレブン(写真=日大鶴ヶ丘提供)
私の中の理想のサッカーが決まっていて、“圧倒的なボール支配”と“積極的なボール奪取”で意図的・主体的にゴールルートを作り出すサッカーをしようと、伝えています。それをベースにする理由としては、それが出来た時、サッカーはこれだけ楽しいんだ、っていう気持ちを選手に味わってもらいたいからです。相手がボールを握っていたら、即時奪還を目指す。ボールを保持したら、(選手を)経由しながら、相手を攻略していく、中盤の選手含めどのポジションの選手も楽しめる。元々、今の諏訪部総監督もそういう考え方だったので、即時奪還とボール支配を色濃く理論化・体系化しています。就任してから、時間をかけながら少しずつ体系化してきました。コーチ陣の間でもやりたいサッカーの共有もできていて、更にここ2年くらいは、説明会で「自分たちのやりたいサッカー」を説明させてもらっていて、それを聞いた選手が入団してくれています。ルーキーチームからスタートした後は、まず徹底的に(自分達のサッカーを)叩き込みます。なので、選手が上のチームに上がっていくときも、スムーズにフィットできます。
――後編では活動自粛中の取り組み、今年のチーム作りについてお伺いする。
(取材=編集部 / 写真=日大鶴ヶ丘提供)