鹿児島実業

 昨年の最後の大会、試合に出るメンバーも選手たちで決める取り組みを行いました。3年生が最後の大会だから出た方が、や、アイツ陰でも努力してたから、とかではなく、こちらが驚く程実力主義な、1.2年生が多くスタメンに名を連ね指導者が決めるよりシビアなメンバー構成になりました。最後3年生が、「これで良いんです。鹿実はここから変わると思うので、これで良いんです。」と涙ながらに語ってくれました。

 ここからはとにかく選手たちが自主的に行動する風潮が生まれました。ピッチ外での役割を10班に分けて、毎週そのリーダーでミーティングするようになりました。それぞれの班で、「自分たちに何故これが必要なのか」と深く考えるようにもなりました。
 例えば挨拶一つにしても、どういう挨拶が良い挨拶なのか。ただすれば良いのか、なんで必要なのか。選手たち自身で導き出した答えを自発的に行動に移す。そんなサイクルになりつつあり、オフザピッチでとても成長したと感じます。

ーートップダウンとボトムアップのハイブリッド、選手自身がトライ出来てこその素晴らしいフィロソフィー。次回、現状の活動についてお伺いする。

(取材=編集部)