キャプテンの山田純大選手(写真=藤原裕久)

ーー14年ぶりの九州新人戦優勝を飾ったわけですが、大会前から優勝というのは意識していたんですか?

 優勝を目指すっていうのはありましたし、子どもたちにも「優勝を目指しながらやるよ」っていう話はしていました。でもそうは言いつつ、今はまだ本当に優勝できるだけの力は足りないとも思っていました。でも試合を戦う中で子どもたちが力をつけながら、試合にうまく入って、最後には自信を持ちながら戦うところもありました。そういう意味でも、最終的に一番良い結果で大会を終えられたのは良かったと思います。

ーーこの大会の中で、チームの成長を感じたのはどんな点でしょうか?

 県大会のときからすれば、いろいろな戦い方ができるようになってきたとは思います。局面を打開するといった自分たちの良さが出せるようになってきたのかなと。大会のレギュレーション(初日に予選2試合、2日目に予選1試合、3日目に準決勝・決勝の2試合)の中で、子どもたちの疲労もあるだろうし、途中でけが人が出ることも想定して、案の定、けが人が出たんですけど、代わりに入った選手が良いパフォーマンスを見せてくれたと思います。そこはチームの底上げになったし、いろんな意味でチームの目線を上げてくれた大会だったと思います。

ーー今年は県新人戦と九州新人戦優勝という良いスタートが切れましたが、ここからチームをどう強化していこうと思っていますか?

 まずはプリンスリーグ九州、それから高総体を戦いながら、最終的にはこのチームがどう変化するのかを見極めたいですね。自分たちが、まずはどれくらいのレベルにいるのか、現在地をしっかり把握して、選手のストロングポイントとウィークポイントを分析して伸ばしていく。そこを間違えてしまうと、チームというのは頭打ちになってしまいます。そこはわれわれの大事な仕事になると思います。

ーーそういった強化をして、最終的には今年のチームは、どんなチームにしたいと思っていますか?

 言葉が適切かはわからないですけど、変幻自在なチームというのが、最終的に目指すところですね。つかまえどころがないチームというのは、やっていて一番嫌というか、対応しにくいチームなんですよね。そういうチームにしたいと思っています。

ーー九州新人戦では、そういった戦い方もあったように思いますが?

 そうですね。そういうのが出てきたのかなとは思っています。試合や相手によっていろんな形を作っていく。それが対応力にもなってくると思います。だから、攻撃も守備もいろいろなことができるチームを目指したいです。そうなれば、ぼく自身も見ていて楽しいというか、このチームは次は何やってくるんだろうとなるので。まぁ、まだほど遠いですけどね(笑)。

(文・写真=藤原裕久)