大東文化第一高校の練習風景
学校のグラウンドの時は、ストレッチから始まって、しなやかさと柔らかさを作るステップトレーニング、あとはドリブルとリフティングを基本路線にやっています。学校のグラウンドはサイズもないですし、他の部活も入るので僕らでは占有できません。なのでグラウンドが空いてない時間は徹底的に体の動かし方とボールコントロールの練り上げをやっています。――70人で回すときもあるのですか?
そういうときもあります。ルーティンをやって、球際のテクニックに特化した練習、ゴール前の局面がメインです。
4月~10月は荒川の河川敷のグラウンドに移動することが多いです。また人工芝のグラウンドがある程度確保できますので、そこで練習をすることもあります。冬場は学校でこつこつと技術の刷り込みを行い、時折練習試合で立ち位置を確認しています。
――指導で気を付けられていることはありますか?
教えすぎないこと、やらせすぎないこと、叩き込む時は叩き込むこと、待つこと、見守ること、夢を育てること、個を見極めること、誘導尋問をしないこと、強制しないこと、矯正するなら責任を持つこと、ならぬものはならぬを教えること、色々です。
――こんな選手を育てたいというのは何かありますか?
いつまでも夢を追いかける馬鹿なサッカーマンを育てること。ある方の言葉ですが、とても大事に思っています。
――2016年を(リーグ戦、インハイ、高校選手権)振り返ってどうですか?
リーグ戦に関しては、T3残留は決まったものの昇格のラインに残れなかったので、そこは2017年シーズンの課題です。
インターハイは、グラウンドが悪い試合で、放り込まれたりするところで自分たちの脇の甘さを露呈してしまいました。私たちは足元でやりたかったのですが、空中戦に対応できず支部予選2回戦敗退となりました。インターハイ予選のその経験があったので、選手権2次予選は豪雨でタフなグラウンドでの試合でしたが、勝ちあがることができました。2次予選1回戦で実践学園と当たり、後半アディショナルタイムで勝ち越し点を奪われて残念ながら敗退となりました。負けはしましたが、曲げずにやっていくことが出来れば強豪校に対しても闘える手ごたえも掴めました。その一方で、進化していかなければならない点も見つかりましたので、またやり込んで次年度につなげていきたいと思います。