プリンス関東2021シーズンの三菱養和SCユース vs 前橋育英戦

ーー練習や普段の生活で、監督自身、また選手たちはコロナ前とコロナ後で変わったことはありますか?

 まったくサッカーができない時期があったことで、サッカーができる日々がすごく貴重なことだと感じたんじゃないかなと思います。ミーティングをするにしても室内で行うことは限られましたし、特に仲間との関わりを作り出す仕掛けが本当に難しかったですね。人と関わること、その深さは、選手の成長や自立・社会性を身に付けていく上でとても重要なことだと思いますし。

 コロナ前などは、高校生が小学生のスクールに入ってコーチみたいな感じで一緒にプレーしたり触れ合うこともよくあったんです。ユースの公式戦があればグラウンドにスクール生が応援に来たりして、小さな子たちから高校生まで、三菱養和としての一体感、お互いがお互いを高め合いながら育っていく“場所”があったんですけれども、それがコロナ禍で失われてしまったことがとても残念で。

 それでも子どもたちはこの大変な状況下でも頑張っていて、今までとは違う形でも成長につなげていく逞しさを身に付けていっているように感じています。

ーー三菱養和SCユースのセールスポイントはどういったところでしょうか?

 個人の特徴、個性を活かすことをコンセプトとしていて、その個性を組織の中でどう活かしてあげられるかということを全力で考えることができるのが三菱養和の良さだと思います。そして全員が楽しんでサッカーをしているのもウチらしさというか、いちばんのセールスポイントだと思っています。

ーー2022シーズンの具体的な目標などはありますでしょうか?

 コロナ禍で先行きが不透明な中で、まずは与えられた条件のもと、選手たちとトレーニングに励んで、試合では全員で勝利に向かうというような日々を一年間過ごしていくことで、チーム、個人として成長していけたらと思っています。

 その上でプリンスリーグ関東で上位に入り、プレミアリーグに復帰することができたらなと考えています。

ーーサッカーが上手くなりたいと考えている中学生、高校生にアドバイスをお願いできますでしょうか?

 とにかくサッカーを楽しんで欲しいなと思います。その中で自分を表現すること、表現する力を身に付けて自分の特徴をどんどん出していくことが大事だと思います。