広島国際学院・谷﨑元樹監督(写真=寺田弘幸)

ーーいよいよ全国大会です。どんなサッカーをしていきたいですか?

 選手たちに主体的にやってほしいと思います。戦術面に寄っちゃっても面白くないなと思うんですよ。選手たちのアイデアで前半と後半はまったく別のサッカーができたっていうようなところを見せられたらいいなと思います。

 今日(7月15日・インハイ前最後のリーグ戦、沼田戦)の試合も飲水を挟んで少し変わったと思うんですよ。あの時間に選手たちで話し合って、ハーフタイムは僕からも少し伝えていく中で選手たち同士で詰めていって、後半に相手が変化してきてもまた飲水の時に話し合って修正していく。今日の試合はそういうことができていたと思いますし、だから得点も前半と後半の終盤だったからじゃないですか。全国大会でも本人たちが考えてやるサッカーをしていきたいと思います。

ーー初戦の相手は同じ初出場の帝京第五になりました。

 ですけど、彼らは去年に選手権に出ていて全国大会が二度目ですから。僕らは本当に初めてなんで、緊張するというか、もう訳が分からず終わりそうな気もしますけど、そういう状況も楽しめる集団じゃないかと思います。強い相手には本当によく食らい付いていきますから。春先には大学生とよく練習試合をやらせてもらったんですけど、本当に食らい付いてきましたから。

ーー谷﨑監督も全国大会は楽しみですか?

 楽しみですね。何が学べるのか。勝つとか負けるとかも大切ですけど、それ以外にもいろんな学びがあると思うんです。そういうことに彼ら自身が気付いてほしいし、僕自身も気付いて指導者として成長したいなと思います。

(文・写真=寺田弘幸)