宮崎日大の南光太監督(写真=古部亮)
ーー入学してどうでしたか?
あの時代の国見ってみっちり鍛え上げられて、サッカー以外の部分も徹底して指導していただいたので、人としてどうあるべきかとか、そういった意味ではすごく良かったなと思っています。ただ練習は地獄でした(笑)。
ーー南監督は1979年生まれの、いわゆる黄金世代ですよね?
はい、東福岡が無敗で3冠を成し遂げた年です。本山さんが真ん中にいて、サイドには古賀誠史さんなど凄いメンバーでしたよ。我々も選手権の全国ベスト16でその東福岡に負けました。その他にも、帝京には中田浩二さんや、鹿児島実業には遠藤保仁さんがいて、清商には小野伸二さんなど凄い選手がたくさんいましたね。
ーープロ生活はどうでしたか?
プロになることだけを考えて頑張るだけでは甘かった、厳しい世界だなと、今思うとすごくそう感じますね。プロって本当に華やかで煌びやかですけど、そのぶん甘い誘惑とかもたくさんあって、そういうものに自分が負けてしまった部分がありました。それは非常に後悔しているところで、現役生活を長く続けるには、プロになってからの目標が大切だったのかなと思っています。
ーーそれから現役を退いたあとに指導者となりますが、それからどんなことを大切にしてきていますか?
今年で指導者として13年目になります。1年目は宮崎日大中の監督でしたが、当時は県内でベスト4にいくのが精いっぱいでした。でも、その頃から細部にこだわる、攻守にわたるハードワーク、最後はチームワークだよねと、そこはブレていません。あとはなにより小嶺先生の教えでもある人間力を上げることは大事にしています。