丹野友輔監督 (写真=大宮アルディージャ)

 大宮アルディージャU18は、2018シーズンに現在トップチームで活躍する吉永昇偉を中心にプレミアリーグ参入戦に進出すると、見事に2連勝を収め、1年での高校年代最高峰のリーグ、プレミアリーグ復帰を果たした。昨シーズンは苦しみながらも5勝6分7敗で6位という結果で終わり、残留を決めた。2018シーズンから指揮を執る大宮アルディージャU18の丹野友輔監督にお話を伺った。

――昨シーズンは2017シーズン以来の高校年代最高峰のリーグ、プレミアリーグでの戦いとなりましたが、どのようなシーズンでしたか?

 2018シーズンはプリンスリーグで戦うことになりましたが、現在トップチームで活躍する吉永昇偉を中心にチームが上手くまとまり、プレミアリーグ参入戦では、当時2年生の髙田颯也などが力を発揮して、1年でのプレミアリーグ復帰を果たしました。ただ、私自身が考えるプレミアリーグに復帰できた一番の要因は、3年生でメンバーに入れない、もしくは試合に出場できない選手が本気でチームを応援し、チームとして強固な魂、一体感を生んだことだと思っています。彼らが素晴らしいサポートしてくれたおかげでプレミアリーグへ復帰することができたといっても過言ではありません。

 そんな彼らの思いも背負って、2019シーズンからは再びプレミアリーグで戦えることになりました。大宮アルディージャU18として、どこまでやれるのか楽しみでした。開幕戦で2018シーズンのチャンピオンチームの鹿島アントラーズユースに勝利して勢いに乗れるかと思いましたが、それほど甘いリーグではありませんでした。第2節~第4節まで勝利がなく、ようやく第5節、第6節と連勝することができました。第6節を終えた時点での成績は3勝1敗2分と、昇格初年度としては悪くないスタートだったと思います。ただ、第7節~第14節までは勝利がなく残留争いをすることになりました。どのようにしたらチームとしてうまく機能し試合に勝つことができるのか、プレミアリーグの1勝の重みを強く感じながら試行錯誤し戦いました。最終節まで降格チームが決まらない、最後の最後まで緊張感があるゲームを経験させてもらうことができました。最終的には5勝6分7敗で6位という結果で終わり、残留することができて良かったです。

 プレミアリーグは心身共にタフさが求められ、1つのミスが勝敗を左右する緊張があり、チームのレベルが拮抗しているリーグだと思います。このような高いレベルのリーグ戦を戦うことで選手たちは成長すると改めて感じたシーズンでした。

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▽大宮アルディージャ公式サイト・U18選手紹介ページ
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