新潟明訓(写真=新潟明訓)
ーーハードワーク。
今年から監督にはなりましたが、選手の時代から変わらず私の長所はハードワーク。今も昔も変わりません。他のやり方を知らないというか、誠実に一生懸命やること以外自分の価値を見出し向上させる方法を知りません。器用さに欠ける部分もありますが、そこも自覚し、自分の得意な部分で選手たちを引っ張りたいと思います。
この取材の前にもトイレ掃除をしました。汗だくになりながら(笑)。トイレ掃除一つにしても、汚すのは掃除したことが無い人間。自分で掃除したら綺麗に使おうと思うはずです。それを監督自らがやった方が説得力は増しますし、私がハードワークしていれば選手も感じるものが必ずあると信じてます。
ーー気付くと気遣い。
気付くから気遣いが出来る。トイレが汚れていることに気付けば次使う人が気持ち良く使えるように掃除しようと思うし、誰かが掃除してくれたことに気付けば綺麗に使おうと心掛ける。気付きから生まれる好循環を逃して欲しくないなと思います。
ーー教わり方。
コーチ上がりなので、他の高校の監督に比べると選手との距離が近い部分はあると思います。血の通った指導をしたいというのがモットーなので、選手たちと繋がるという事は今後も変わらず続けていきたいです。
指導者の教え方が大切なのはもちろん、選手たちの教わり方も大切。今後、社会に出ても多かれ少なかれいくつになってもずっと縦の関係はあります。横の関係ももちろんあるのですが、人と人は対等ですし、人の上に人は居ません。私も選手から学ぶことがたくさんあります。選手のお陰でたくさん成長させて頂いています。ありきたりですが、そういう意味も込めて、練習の始まりと終わりには全体で礼をする。選手が居るから指導出来ますし、色んな方々の支えがあって選手はサッカーが出来る。これも一つ、新潟明訓の伝統であり、大切にしている考え方です。
ーー新生新潟明訓は坂本和也監督の元でどのような歴史を作るのか。今後も新潟明訓から目が離せない。
(取材=編集部)