――選手権では過密日程になるので選手層は大事なところになりますよね。
大事ですね。今年はそれを意識していたところはあるんですが、勝ち上がれればの話ですけどありがたいことにうちは2回戦からなので、まずは4日で3試合できるように。怪我、カード、いろいろハプニングはつきものなのでその辺は(選手層でカバー)できるようになりつつあるかなと思います。

――インターハイは全国3位という結果でしたが、選手権の目標は優勝になりますか?
まあそうですね。いままで準優勝はあるので。したことないんで優勝です。そう言わざるを得ないです(笑)ここで1回戦突破とか、ベスト8って言っちゃうと選手たちが(モチベーション)上がらへんと思うんですよね。だから優勝って言わざるを得ないつらい状況ですね(笑)

――今年のチームの手ごたえはどのくいらいありますか?
ちょっと弱い部分もあったのでそれが少しずつ強くなってきましたね。よく伸びました。手応えってよりも、彼らの成長に私は楽しさを持っていますね。そういう感じでいうと、勝てるか勝てないかはわからないですけど、よう成長してくれたなって感覚は凄くありますね。

――選手たちが成長できた要因はどういったところにありますか?
チームになってきましたね。もともとこの代は横の繋がりが良くなかったんですよ。1年の時は差があった。上手い子下手な子、遅い子早い子、色々いるじゃないですか。そんなんがお互い認め合ってチームになったていうのが大きいかなと思います。(今はこの代と)一緒にいても嫌じゃないですね。下の学年の時はよくあるんですけど、以前は自分たちで序列を作ってしまっていてそれが強かったんですよね。それが無くなった。それができたのが大きいですね。

――それはどの時期あたりからできるようになってきましたか?
2年生の時ですね。自分たちの代になった時にはもうそういうのが出来ていたんで。あとはいい意味で一個上の代が何もタイトルをとれなかったことですね。新人戦もインターハイも選手権も取れなかったんで、それを見てて俺たちがやらないといけないって思ってもらえたんちゃうかなと思います。

――なるほど、先輩たちが勝てなかった事が逆に大きかったんですね。ありがとうございました。

(取材・写真=会田健司)