前の年、つまり久留米最後の年に全国に出たこともあり89名集まりました。初年度で。
齋藤登監督と佐々木竜太氏
やっぱり大変でしたね。先輩がいないのは秩序がないと言うか。本来はおじいちゃんみたいな僕がいて、お父さんみたいコーチがいて、兄貴のような先輩がいてというような縦の秩序があることが良いと思うんですよ。しかし、そうではなく自分とコーチが一人しかいなかったので、89名という沢山の部員に目が行き届かずに。何よりも先輩がいない新しい学校に来ようとする奴って、はっきり言うと考えが甘い者が多くて。中にはしっかりした奴もいましたけれど(笑)
自分が経験してきた新入生という感覚から言うとなんて甘ちゃんな奴ばっかりそろったんだろと。そのやんちゃな甘ちゃんの奴らを3年間育てて全国に出られた時は本当に嬉しかったですね。あの(選手権都大会の)準決勝で勝った時に泣いちゃいましたもん。いやほんとに(笑)ここ(選手権都大会決勝)まで戻って来られたっていう、苦しかったなあこの3年間って、そういうのありましたね。
――それが今こうやって部員数は増えて。そうですね。90、90、60になっちゃんうんですね。
――スタッフの方は10名程度ですか?トレーナーとかを含めて10名ですね。
――練習は時間で分けて行なわれるんですか?なんか周りの方はすごく誤解されて(笑)人工芝を持っていて夜遅くまでがんがんやっているように思われているんですけど、うちは定時制があるので6時までしかできないんですよ。
――そうなんですね。ホームルームから掃除までしっかりやるので、練習時間は15時40分から18時までの2時間20分だけなんですよ。ウォームアップを含めれば本当に正味2時間くらいのトレーニングです。
――240名一気にですか?グループに分けて休む曜日を代え、極力少人数のグループにして活動しています。まあ野球部もないので全面使えるのはひとつの良い所なので。だから1グループは先にフィジカルトレーニングをやり、あとの2グループが半面ずつ使うとか。そういう形で入れ替わりでやる。
だから2時間のトレーニングをボールトレーニング1時間、フィジカルトレーニング1時間という形でやるのが主たるプランというか。それをローテーションしていく。土日を含め使用面積と時間がちょうど各グループ、イコールになるようにしています。まあ公式戦の前はAチームが多くやることもありますけど基本的にはみんな平等に、そして必ず指導者がついてやるという形でやっています。 ※後編へ続く。後編は後日公開予定。後編では監督の指導方法などをお聞きしています。