――結果としての目標とは別に、監督が目指すサッカー、チーム作りとは。
週に1回、自分達でトレーニングメニューを考え実施する日もあれば、フィジカルデータを取って足りない部分を重点的にトレーニングする日を作るなど、選手達が自ら取り組んだり、良さが引き出せるようなアプローチをしています。
毎年、フォーメーションは異なりますし目指すべきサッカーも徐々に進化しています。理想を言えば、常にボールを持って主導権を握る戦いができることですが、全ての試合がそういう展開ではありません。ピッチのなかで現状を冷静に把握し、行動を起こすことができるメンタリティを育てたいです。
――今、取り組むべきこと。
部活動自体を完全に行っていない状態なので、勉強もトレーニングもいかに自分で計画を立てて取り組むか、またその振り返りがいかに大切かを選手達には話しています。サッカー部として、トレーナーにフィジカルメニューの動画を作成してもらうなど、選手達の手助けになるような取り組みもしています。
今回の騒動で、普通にサッカーができることの有り難みを感じられたり、人間的に成長できるチャンスだとポジティブに受け止められる選手がでてきてくれると、とても嬉しいですね。
――より自主性を問われるこの時期をどう乗り越えるか。チームとしてよりポジティブに、そして未来に繋がる取り組みが、今後の刈谷を大きく成長させる。
※フォトギャラリーの写真は自粛前のものです。
(取材=編集部)