――ボランチは柴圭汰選手と小川優介選手も昨年の選手権で活躍しました。彼らを含め、中盤はいかがでしょうか。

 彼らも良いですね。また、両サイドハーフの新1年生も期待値が高いですし、選手権の3回戦でゴールを決めた新2年生の篠田大輝もいます。今度、弟の翼が新1年生に入ってくるのですが、彼もかなり面白いですね。昨年、U-15日本代表に選ばれた佐藤海空斗もサイドハーフで存在感を示しています。本来はボランチなのですが、現状ではちょっと難しい。なので、サイドハーフで様子を見ながら、ボランチで使うタイミングがあれば、使っていきたいなと考えています。あと、新1年生では荒井悠汰も良いですね。いろんなポジションができるので楽しみです。ただ、新3年生も成長していて、特に井野文太が伸びています。彼はボランチだったのですが、県の新人戦からサイドハーフで起用したんです。新人戦の準決勝ではぶっつけ本番の起用でしたが、かなり良かったですね。

――今年からプリンスリーグ関東を戦います。前回参戦した2015年は残留を果たせなかっただけに、今回に懸ける想いは強いのでは?

 プリンスリーグはすごく楽しみです。以前と比べてサッカーは大きく変わったわけではないですが、少しずつ軌道修正してきたところはあるので、どこまで自分たちの力を発揮できるかに期待しています。

――2016年のインターハイ準決勝で市立船橋に負け、そこからモデルチェンジをしました。そこからの成長を試すということでしょうか?

 そうですね。高体連のトーナメントとは違いますが、プリンスリーグで力を発揮できるかも重要です。何故ならば、継続的な力の発揮がチーム力を見られるからです。特にプリンスリーグでは高体連やJユース、街クラブなど、自分たちのスタイルを変えながら、色んな相手と戦わないといけません。自分たちが戦い方を変える経験もできれば、また成長できると感じています。ただ、それは引いて守るような割り切るサッカーではなく、自分たちのスタイルをやり切ってしまうと言う意味です。もっと遅攻ベースで攻撃を仕掛け、行けると思ったところでテンポを上げる。チームの特徴や局面に合わせて、攻撃の仕掛け方を変えていく必要は感じています。なので、そういう判断はやっていこうと思っています。高体連も色があるチームが多いので、プリンスリーグは楽しみですね。

(取材=松尾祐希)