――検見川は進学校のひとつでもあるわけですが、サッカーと勉強のバランスについて、どのように取り組んでいますか?
年間を通して、サッカー漬けではないですね。オンとオフをうまく使い分けるようにしています。たとえば、高3になると、大学受験を控え、朝学習をしたいという選手がいるので、そこを尊重して朝練習から朝学習に切り替えています。放課後の練習が終われば、それぞれ予備校にいったりしますし、勉強の時間をしっかり確保できるように調整しています。県リーグがいったん中断する夏休みの前半に1週間とか、2週間とか、夏期講習のためにまとまったオフをとって、県リーグが再開する前に、また練習を始めるといった形です。その練習にしても午前7時半から2時間とか、集中してやったら、あとの時間の使い方は選手たちに任せています。
このようにメリハリをつけたやり方で、結果が伴ってくれば、選手たちの意識もどんどん高まっていくでしょうから、関東大会に出られたことは本当に大きな意味がありました。チーム全体に多くの効果や影響をもたらしてくれたと感じます。
(文・写真=小室功)