ブラジルに渡りプロチームとの契約しプレーしただけでなく、イタリア・セリエA挑戦、そしてサッカースクールの設立など、個性豊かなサッカー人生を送ってきたマルバサッカースクール代表・浅野智久氏。そんな浅野氏に、サッカーやフットサルからどんなことが学べるか、そして今後の目標などについて話をうかがった。

ーーサッカーやフットサルから学べる事とはどんなことだと思われますでしょうか?

 私は、長い人生においてとても重要なものがサッカーにはあるんじゃないかなと思っているんです。例えば社会に出ると、組織の中に組み込まれることも多くなります。会社で働くこともそうですよね。何人かと同じ部署で仕事をして会社のために貢献する。誰かがミスをしたらカバーをしたり、自らのポストプレーで他の人を活かしたり、ゴールを決めやすいようなアシストをしたり。

 

 サッカーでいう「キックが正確」「左利き」「足が速い」「守備が上手い」といった特徴は、仕事においても当てはまると思うんです。自分の特徴を活かして、いかに仲間を助けるか、いかに仲間を上手く活用できるか、ということはサッカーにも仕事にも同じことが言えるのかなと思っています。サッカーでも「自分が良ければいい」って思いがちなんですけど、プロで長いこと活躍できている選手って結局「チームのために」という風に考えられる人が多いのかなと、個人的には思っています。上田綺世なんかも人のために頑張れる選手ですし、人のために泣ける選手でした。古賀太陽も、他人を傷付けないとても優しい性格でした。最終的にはそういう選手が評価されるのかなと思いますね。

ーーマルバで学べること、セールスポイントとはどういったところでしょうか?

 「ここにパスを出すことができた」とか「ドリブルが少し上手にできるようになった」とか、まずは楽しんでもらうところからスタートしています。それと、サッカーの考え方のベースとなる部分を整理できる場所ですね。そして「1対1」のレベルが確実に上がるところです。みんなが頑張る中で自分も最大限に努力する。マルバは、そういうものを伝える場でありたいと思っています。

ーーサッカーが上手くなりたいと思っている中学生・高校生に何かアドバイスをお願いします

 自分のプレーを常にイメージすることですかね。自分の役割や自分ができることをしっかり整理し、常に上手くなりたいという向上心を持ち続けて取り組むこと。あとはしっかりとした目標を持つことですかね。私の息子もサッカーをしていて全国大会に出場したこともあるんですけど、彼を見ていると目標を持つことの大切さがとてもよくわかります。試合に出られなくてもチームのために貢献しようという気持ちを常に出していましたし、自分にいま必要なものをずっと練習していました。目標を書き出して、自分の部屋に貼っていましたね。結果として多くの目標を達成していたように思います。そんな息子の姿から、目標を持ってそれに向かって努力することの大切さを学びましたね。

ーー浅野さんのこれからの目標はどんなことでしょうか?

 アジアやアメリカなど海外でスクールをやりたいなと思っています。マルバがあったことで、サッカーが楽しくなったし、サッカーの可能性が広がったと言ってくれる子どもたちや保護者の方の声を多く耳にするようになりました。ですので、個人的にはいろいろな場所にマルバがあってもいいかなと思っていますし、多くの子どもたちにサッカーの楽しさを伝えたいなと。色々な方たちと協力し合いながら、子どもたちが成長できる環境を作っていきたいなと思っています。

▽malvaサッカースクール
malvaサッカースクール