暁星国際・小林監督(左)と日ノ本学園・田邊監督(右)

 令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)女子の部2回戦で熱戦を繰り広げた日ノ本学園(兵庫)と暁星国際(千葉)。最後まで戦い抜いた日ノ本学園の田邊監督と暁星国際の小林監督の両監督にお話を伺った。

――本当に暑いなかアツい試合をありがとうございました。まずは勝利した日ノ本学園・田邊監督、勝利おめでとうございます。攻撃から守備に切り替わった瞬間のプレスバックの迫力に驚かされました。

田邊:奪われた後の守備はトレーニングから常に意識して取り組んでいます。私たちのストロングポイントでもありますし、良い形で奪って攻撃に転じることを心掛けています。

――暁星国際の小林監督にお伺いします。立ち上がりから積極果敢なプレーが目立ちました。どんな意気込みで試合に臨みましたか?

小林:私が高校女子サッカー部の監督になり、まず最初に新潟時代にお世話になったチャンピオンチームの日ノ本学園の田邊さんにお願いをして試合をしてもらいました。その時にいろいろ教えてもらったことを今でも覚えてます。そういう意味で試合前からとても楽しみで感慨深いものがありました。日ノ本学園のレベルは分かっていたし、立ち上がりから引いて守ってカウンター狙いをやってしまうと何も残らない。まだまだ発展途上だし、ここで正面からぶつかって上手くいかなくても選手たちは得るものが大きい。とにかく引かずに立ち上がりからプレスを掛け続けようと話して挑みました。また、遠く沖縄まで応援に来てくれた保護者の方、学校関係者の人に、自分たちのプレーを観て来てよかったと思われる試合をしようと伝えていました。ボールを奪えるシーンもたくさん作れましたが、奪ったボールをチャンスに結びつけるにはまだまだトレーニングが必要だと痛感しました。

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