関西サッカー協会2種委員会 古井成知委員長

【前編】

 今年から2部制が復活するプリンスリーグ関西。昨年は優勝した履正社がプレーオフを勝ち抜きプレミアリーグに昇格。興國から川崎フロンターレに進んだMF永長鷹虎や、阪南大高から湘南ベルマーレに進んだFW鈴木章斗など、数多くの高卒プロ入り選手も誕生している。そのプリンスリーグ関西を運営する関西サッカー協会2種の古井成知委員長に2部制復活の経緯や、コロナ禍での運営についてなどのお話を伺った。

ーー関西サッカー協会2種委員会でのお仕事の内容を教えてもらえますか?

 主にプリンスリーグの運営全般です。関西6府県の2種委員長とクラブユース連盟の会長、その他数名にも出てもらって、総勢18名で運営をしています。

ーー委員長になられた経緯を教えてもらえますか?

 今は大阪の2種委員長が関西の2種委員長になる流れになっています。僕の前は田内成人先生がやられていたんですが、田内先生に指名された形です。

ーー大阪2種委員長と関西2種委員長の他にも兼任されていますか?

 現在は関西サッカー2種委員長、大阪サッカー2種委員長、近畿高体連サッカー専門部委員長、大阪高体連サッカー専門部委員長と4つを兼任しています。

ーー4つも委員長を兼任しながら、高校(東住吉総合)のサッカー部の顧問もやられていますが、大変過ぎないですか(笑)?

 そこは歴代の委員長がやられてきているのでなんとかやっています。ただ、今までがそうだったからという事で今後もそうかとなれば、時代もありますのでそこは考えないといけないかもしれませんね。

ーープリンスリーグ関西が今年から2部制に戻るという事になりましたが、その経緯を教えてもらえますか?

 2014年に1部制になったと思うんですが、その時はJFAからのトップダウンでプリンスの2部制廃止が決定されました。関西全体で考えた時に、チーム数の多さや、FA(府県リーグ)ではトップにいるけどプリンス1部だと難しいというチームが結構あって、そして何より関西全体のレベルアップを考えると関西は2部リーグが必要だと主張していたんですが、一昨年あたりにその主張をやっと認めてもらえまして、関西は2部制に戻る事になりました。全国的にもその流れはありまして、関東でも今年から2部制になりますし、その他の地域も今後そうなるのかもしれません。

 ただ、今はコロナの関係で予算も厳しいというところもあります。1部制の時と予算を変えずに2部制も運営していく事になりますので、試合数が増える分、審判や会場の質の問題もあります。ですので今はどうやったらリーグの質を落とさず運営していけるか、色々みんなで意見を出し合いながらやっているところです。

ーープリンスリーグ関西で大阪勢が大半を占める事になっていましたが、そこも2部制復活の理由にありますか?

 そうですね、昨年は10チーム中7チームが大阪のチームでした。2部制にしても、2部も大阪だらけになってしまう懸念もあるんですが、そこは他府県になんとか頑張ってもらって、1チームでも2チームでもプリンスでやれる状況が作れたらと思っています。

 これは話が逸れてしまうかもしれませんが、昨年の選手権に阪南大高が出ましたが、こちらでピッチを用意して近大和歌山と壮行試合をやったんです。その試合は阪南大高が大差で勝利したんですが、その後の選手権で近大和歌山が流通経済大柏に勝利しました。あの試合が良いシミュレーションになったのかもしれないですし、年間通して強化できる機会が必要なんだと再認識させられるきっかけにもなりました。

 ただ、下からプレミアリーグを目指しているチームからしたら、今までよりもカテゴリーが増えてしまって遠くなってしまうという部分もあるんですが、2部なら手が届きそうなチームが2部に上がって、2部で揉まれて1部を目指せるようになれればいいなと思いますし、そういう意味で2部制にすることで関西全体の強化が出来るのではないかと思っています。

ーー昨年は履正社がプレーオフを勝ち抜いてプレミアに昇格しましたが、やはり関西からより多くのチームをプレミアに上げる事がプリンスの役目にもなりますか?

 僕も今のこの立場になってからですが、プレーオフに出た履正社と阪南大高にはなんとかプレミアに上がって欲しいと思っていました。やっぱりプリンスでこれだけやっていても、プレーオフで全然勝てないと「なんや関西は」と言われてしまいますし、プリンス関西がきっちり強化が出来ているリーグだと思ってもらう上でも、プレミアリーグという全国の舞台に上がってもらいたいです。

 それと欲を言えば、選手権やインターハイで近畿勢がどれだけ上まで行けるか。今回も何とか阪南大高や東山には青森山田を倒してもらいたかったです。一昨年なんかは選手権で近畿勢が勝てない状況がありましたし、どうやったらもっと上まで行けるのかを関西全体で考えていかないといけないのかなと思っています。

 後編に続く。

 (文・写真=会田健司)